Momoboda Memo(アプリリア RS50 ドゥカティ ST2 整備 メンテナンス 修理)

趣味の覚書です。DIY等の先駆者様HPには大変お世話になっています。ここらで報告も兼ねて自分でも発信してみようかと思います。現在主に、アプリリアRS50とドゥカティST2の修理・整備・メンテナンスがブログネタです。

Momoboda Memo ~アプリリアRS50 ドゥカティST2 整備メンテナンス 修理~

フロントフォークOH

フロントフォークは右側にオイル滲みがあります。

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アプリリアの純正パーツのオイルシール、ダストシールを交換します。

 

その前に、MMAのフロントフォークはどうやらマルゾッキ製とショーワ製の2種類が存在するようです。

 

こちらのブログを参考に判断しました。引用させて頂きます。

tenmAmnetRS50:フロントフォークに関して

 <フォークキャップ>
 6角のボルト形状であればマルゾッキ製、そうでなければショーワ製
<ボトムケース>
 黒色部分に S の刻印があればショーワ製、無ければマルゾッキ製。

ということで私のRS50はマルゾッキ製フォークということになります。

 マルゾッキ製の純正パーツの品番は、

 

AP8203564  ダストカバー

AP8203565  ガスケットリング

 

になります。

今回は純正品ですが社外品もあるのでそっちの方が安価だと思います。 

 

では交換作業です。

ネットにRS50の交換情報が見当たらなかったので詳しく書きます。

 

どのネジでフォークを固定しているか、見ればだいたい分かりますので、

フロントを上げる前にフォークが抜けない程度に緩めます。

フォークを止めているのは左右4本の六角穴ボルトです。

それ以外にもフォークトップのボルトキャップ、あとタイヤ、ブレーキキャリパー、フェンダーも外すので、その辺りのネジも抜け落ちない程度に緩めておきます。

 

六角穴ボルトは固着してたりすると厄介です。私は六角レンチにジャッキアップ用の取っ手を延長パイプとして差し込んでこじ開けました。後程写真で紹介します。

 

タイヤ交換の時はフロント・リア兼用のスタンドで四苦八苦しながら上げましたが、今回はフォークを支えにできないので、新たにフロントスタンドをオクにて調達しました。

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最初っからコレ買っとけばよかった。。

持ち上げたらタイヤ・ブレーキキャリパーを外し、フォークを抜きます。

 

トップのボルトキャップを外します。飛び出す程ではありませんが、スプリングの応力がかかっています。

んでオイルを抜きます。

茶色の汚い酸化したようなオイルがドロドロ出てきました。

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何回かストロークさせて、しばらくさかさまに立てかけて置きます。

 

オイルが有る程度抜けたら、ダストシールを剥がします。

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マイナスドライバーを突き刺してこじ開けますが、

相当に固着していますのでパークリで表面の汚れを除去し、上からマイナスドライバーを突き刺してその上をゴムハンで全周叩いてやると固着が剥がれます。インナーパイプを傷つけないよう注意が必要です。

 

次はアウターのケツにある六角穴ボルトを緩めます。

アウターのフェンダー取付部分の出っ張りを写真のように回転しないように踏みつけながら、六角スパナ+ジャッキのハンドルで回しました。

踏ん張りがきかずアウターが回ってしまうようなら、木の板なんかを乗せて踏むと良いかもです。

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 このボルトを外すとインナーパイプが抜けて、その中からこれまた汚れきった部品が出てきます。

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次はアウター側のオイルシールを外しますが、そのまえにCクリップ。

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こいつも相当に固着してますので、マイナスドライバー&ゴムハンでガシガシ上から叩いてやりました。細いマイナスドライバーでコジコジすると外れました。

このCクリップも新品交換した方がイイかもですね。わたくしはサンポール漬けして再利用ですが。

 

続いてオイルシール。こいつも同様にガシガシ叩いて固着を解除してから、マイナスドライバーでこじりました。

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全パーツです。

キレイにお掃除。パークリ1本使っちゃいました。

インナーパイプの錆びは1500番耐水ペーパーで軽く研磨してコンパウンドで磨きました。

しかし上部の点錆びは強烈なので諦めましたが。。

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組立に入ります。バラシの逆手順です。

まず、オイルシールから。オイルシールの外周にグリスを塗りたくります。

新しいのを平行にチョンと乗っけて、その上に古いシールも乗っけてからゴムハンで叩きます。まずは平行に気を付けながらガツンと一発。あとはガシガシ叩いてやりました。

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んでCクリップもグリスを塗り塗りしてから入れます。

キレイに溝の汚れを除去してしっかりシールを打ち込んであれば、すんなりと入ると思います。

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次にグリスを塗ったダストシールをインナーパイプに通して全てのパーツを戻してから、お尻の六角穴ボルトを入れます。

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こんな感じで立てて、塩ビパイプを押しつけながら上のボルトを回します。

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ボルトが手回しで入ったら、ダストシールを入れます。

グリスをこれでもかと塗ってから爪でムニュムニュと押しこみました。

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そしてお尻の六角穴ボルトを外した時と同様に、アウターを踏みつけながらジャッキパイプを使って締め込みます。

 

あとはオイルを入れるだけ。

マニュアルには、

 

SAE 5W、SAE 20Wのオイル推奨

オイル量180cm3 液面120mm

 

とあります。

ヤマハのコレを買いました。

あと、液面調整するゲージはこちらを持ってます。

 

 

塩ビのパイプとスプリングを一旦抜きます。

インナーを一番短くなるように圧縮させて垂直に立てて180mlのオイルを投入。 

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投入したら数回ゆっくりストロークさせてエアを抜きます。

ストロークが一番短い状態で120mmにセットした油面ゲージを入れて微調整します。

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垂直に立てながら、ゲージを押さえつつ注射器を片手で操作、、

フォークを倒さないようにがんばりましょうwww

 

液面調整が終わればあとはスプリング、塩ビのパイプを入れて、力で押しこみながらボルトキャップを締め込めば完成。お疲れ様でした♪

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タイヤを外したりも含めると結構大変な作業です。

マニュアルには15000~20000キロごとにオイル交換とありますので頑張ってやらなきゃなんでしょうね。

 

車体に戻します。

スパルタン仕様にFフェンダーが追加されましたwww

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