Momoboda Memo(アプリリア RS50 ドゥカティ ST2 整備 メンテナンス 修理)

趣味の覚書です。DIY等の先駆者様HPには大変お世話になっています。ここらで報告も兼ねて自分でも発信してみようかと思います。現在主に、アプリリアRS50とドゥカティST2の修理・整備・メンテナンスがブログネタです。

Momoboda Memo ~アプリリアRS50 ドゥカティST2 整備メンテナンス 修理~

全波整流化

久々のRS50ネタです。

ここ最近ST2にかかりっきりだったりするのですが、二週間ぶりのエンジン始動もセル一発で絶好調です。

 

ST2のヘッドライトがHIDでめちゃ明るくなり、それと比較してRS50のLEDヘッドライトは身の危険を感じる程のショボさ…。

元々光量が少ない上に、最近さらに暗くなってきたような気もします。

 

やっぱH.I.Dですな。

って事でその前に全波整流しておきます。

 

そもそもなぜ全波整流化が必要なのか。

 

RS50を含め原付など小排気量なバイクはコストカットの理由からか、ヘッドライトなど一部の電装品をバッテリーから供給せずにオルタネーターが発電する交流を直接使っています。(半波整流レギュレーター)

 

この状態でHIDを取り付けると電圧不安定で点灯不良を起こしたり、そもそも交流非対応のHIDは点灯すらしません。

なのでバッテリーからの配線に切り替えて直流稼働に変更する必要があります。

そうすると今度はバッテリーの消費量が増えて、バッテリー上がりが起きます。

 

バッテリー上がりを防ぐため、全ての交流を直流(全波整流レギュレーター)に変更させてバッテリーに蓄電させる…これが「全波整流化」です。

 

車種は違えどこちらのサイトでお勉強。

アドレスV125の単相交流全波整流化マニュアル

 

 

やる事は以下の3点。

  1. オルタネーター直で繋がった電装品をバッテリー配線に変更
  2. オルタネーター内の配線を細工する
  3. 全波用のレギュレーターと交換・配線する

 

 

1.オルタネーター直で繋がった電装品をバッテリー配線に変更 

ヘッドライトや前後ポジションランプなど一部の電装品は、オルタネーターから発電する交流で作動しています。

セル回さないと動かないヤツです。アイドリング回転数でヘッドライトやテールランプの明るさが変わりますね。

これを直流であるバッテリーからの供給に切り替えます。

 

もっと良い方法があるかもしれませんが、一応参考までに書きます。

f:id:momoboda:20141009221648j:plain

配線図の左下にある1のオルタネーターで発電された交流は3のレギュレーターで電圧調整されて、出力はバッテリー(5)へのラインと電装品へのラインとに分かれます。

電装品へのラインが①(緑)です。

こいつを分断して配線②(赤/緑)につなげます。②はバッテリー配線からキーオンにした時に通電するラインです。こうすることで全ての交流作動の電装が直流に変わります。(プラグのスパークは交流ですけどね。)

 

しかし①のラインはハーネスのビニールカバー内で分岐していると思われるので、下の図のコネクター直前の部分であるAとBでカットして結線。そしてC部分で導通させることにします。

f:id:momoboda:20141009222607j:plain

 

 

実際の写真です。

f:id:momoboda:20141009223228j:plain

写真左のメインハーネス部分からは3本の緑のラインが出ています。1本はレギュレーターへのライン。残り2本のラインをカットします。

白マルがカット後の部分。

(カットしたラインには一応復帰もできるようにマジックの目印でどちらか分かるようにしておきました。)

 

ハーネス根元のカット部分はビニテで適当に絶縁して、右のコネクタ側を結線します。

んで赤/緑のバッテリーラインと接続します。

f:id:momoboda:20141009223534j:plain

 

 

とりあえずこれでエンジン回転数で明暗が変化するビンボーくさいヘッドライト&テールランプとはおさらばできます。 

チラついていたLowビームインジケーターも常に眩しいくらい光り輝いていますwww

 

お次はバッテリー上がりを防ぐため、すべての交流電流を無駄なく直流に変えてバッテリーに蓄電させるように変更します。

 

 

2.オルタネーター内の配線を細工する

こちらのブログ記事も大いに参考にさせてもらいました。

半波⇒全波整流 - My photograph and car life

 

オルタネーターを外します。専用工具が必要です。以前の記事も参考に。

あとオルタネーターを車体から外す時はプラスのネジ3本だけではなく、さらに外側にある六角穴ネジ3本も外します。じゃないと配線を傷つけてしまいます。

f:id:momoboda:20141010223027j:plain

配線を一本追加してオルタネーターのコイルの末端にハンダ付けします。

白い線の後ろにあるのがコイルです。

 

結構ハンダが盛ってあって100wのハンダごてと吸い取り器を使ってハンダを剥がしました。面倒なのでコイルの根本切っちゃってもイイかもです。

f:id:momoboda:20141010223234j:plain

 

青いラインを追加。熱収縮チューブなんかでアースと接触させないようにコイル端末と繋ぎます。

f:id:momoboda:20141010223437j:plain

 

オルタネーターを車体に戻します。

f:id:momoboda:20141010224237j:plain

 

 

3.全波用のレギュレーターと交換・配線する

オクで落とした汎用全波レギュレーター。

f:id:momoboda:20141009223910j:plain

この製品は4本のラインがあります。

黄色とピンクが交流入力。赤が直流出力で緑がアースです。

 

オルタネーターのコイルから追加した青いラインをピンクの線につなげます。

黄色は従来のレギュレーターに接続されていた黄色のラインと。

赤は従来のレギュレーターに接続されていた緑のライン、つまりバッテリー行きです。

緑は従来のレギュレーターに接続されていた青のライン、つまりアースです。

 

一応、改造前のレギュレーターにも戻せるように配線をギボシで接続しました。

レギュレーターはうまい具合にビス穴が合ってそのままの位置で。

f:id:momoboda:20141010223914j:plain

 

完成です。

 

セルスタート。 

ギュリギュリっとエンジンも無事にかかって一安心。

んでバッテリー電圧が13V以上で回転数を上げると14Vまで上がったので動作も良しとしましょう。

f:id:momoboda:20141010224642j:plain

 

しばらく様子を見てからHIDを取り付けたいと思います。