キャブレターセッティング-その1
注文していたメインジェットとスロージェットが届きましたので作業しました。
キャブの仕組みやらセッティングはググればいくらでも出てきます。
こちらのサイトは分かりやすいと思います。
http://moto.sakoma.net/kaizou/kyabu.htm
要約すると、アドリングはスロージェット(SJ)の番手と、エアスクリューのネジ回転位置で決まります。
アクセル半回転付近ではニードルのクリップ位置(NC)で。
全開はメインジェット(MJ)の番手に影響します。
このデロルトキャブで使用するのが上写真、左が6mmネジのメインジェット、右が5mmネジのスロージェット。
この中心の穴からガソリンが出てきます。番手が大きいほど穴は大きくガソリン流量も濃く、逆に穴が小さいと薄くなるわけです。
他にもニードルのテーパー角や太さも変更できるのですが、そこまで手を出すと収集つかなくなると思いますので、SJ、NC、MJのみでベストを出していきます。
プラグとキャブを外すにはシートとタンクを外せば作業する事ができます。
初期は、MJ115・SJ50が入っています。
ネットでいろいろ調べた結果、この数字はかなり高いのではないかなぁと予想して、
いきなりMJ100、SJ45をセット。
セルスタート、まったくかかりません。。
プラグを見るとやはり濡れています。
次に最小のMJ90、SJ40を入れてみました。
がしかし、同じくしっとり濡れています。
だいたいアイドリングしなければセッティングも何も、お話になりません。
やっぱエンジンに対してキャブ径が大きすぎのオーバースペック??
こーなったらかかるまで押しがけしてやる!ってヤケクソで全力猛ダッシュで押しがけしてやりましたwww
どりゃーーとランニングするとバンバンッっと強烈なバックファヤーが(汗)
ひえぇ~~、 その瞬間気付きました、、こりゃ薄すぎなんだとwww
そもそもプラグが濡れているのは濃いのではなく、単に薄くて点火しない状態でうっすら濡れている状態なのでしょう。。
基本に戻り、一番濃い最初のMJ115とSJ50に戻したところ、押しがけで普通にエンジンかかるではないですか!!
じゃーなぜ、前回はアイドリングできなかったのか?
それは、前の記事に書いたオルタネーター不良が原因だったようです。
このオルタネーター不良はキャブを一時純正に戻している時に起こりました。
だから不調の兆候のあった前回のこのキャブセッティングが原因では無く、オルタネーター不良によってエンジンがかからなかったという事ですね。
経験の少ない者に複合的な要因が絡むと、どーにも対処できませんな。。
でも押しがけでエンジンかかりましたが、セルではかかりません。
乗ってみたところ、低速が全く使えません。ボアアップ前に戻った感じです。
ってか6000回転からもなかなか上昇しませんので50cc以下やねん。。
うーん。なんでだろ?
しばらくして、再びセルスタートさせましたが、やっぱりダメ。
しかしチョークを引いてみたらセルスタートするじゃないですか!
なのでまだSJが薄いと確信しました。
SJは50が一番大きいのでそのままで、とりあえずニードルクリップを一番下にもってきて(NC1)、いわゆる濃い状態にしてみました。
するとチョーク無しでセルスタートしました!
そして乗ってみると5000回転くらいがボコボコと進みません。しかし7000回転くらいまで行くと進み始める感じ。
ニードルのクリップ位置とMJをいろいろ変えて試しました。
アイドリングの具合、エンジンが温まってからの調子の違い。
何回か信号待ちでストールして後続車に迷惑をかけたりもしました。
しかしだんだん状態がわかってきました。
なので宇賀神さんで今度はSJ~60番、MJも一応~125番までを追加注文しておきました。
基本は低速域のSJが先に決まらないとNCもMJも決まりませんからね。
現時点、
SJ 50
NC 2(4段中の下から2段目)
MJ 110
これでセル1発始動でとりあえずは乗れています。
上が8000回転の80キロくらいで頭打ちなので、MJを下げたいところですが、
そうすると低中回転が薄くなって、セルスタートも難しくなってきます。
なので、同時にSJを上げてやらなければいけないようです。
デロルトキャブは低速もMJが影響し、高回転域もSJ、NCが影響するらしいです。これがデロルトキャブのセッティングを難しくさせているのだと。
知恵袋なんかには「デロルト捨てて国産キャブに変えなさい」なんて意見も。。
はたして満足の行くセッティングはできるのでしょうか。
つづく…