東北ツーリング3 ~トラブル発生
防災庁舎からは少し下道を走り、三陸自動車道の桃生津山ICから乗って、仙台港北ICまで1時間ちょいの道のりを100キロアベレージで巡行。
日も落ちると結構に寒い(3~4℃くらいかな)のですが、防寒装備はわりとしっかり用意したので大丈夫でした。
んで時刻は18時半、仙台港北ICの出口ETCを通過して、非ETCのGのバンディットを待っていると、何やら料金所でもたついてます。
しばらくしてブヒーンっとこちらにやって来て、
G「パンクした」
と、、えぇ!!マジか! 確かに前輪ぺっちゃんこ。。
こんな事もあろうかと、パンク修理剤なんかも持参してます。
でもよくよく話を聞くと、高速の桃生津山IC入口手前で転がっていた石に乗り上げたのだと。
先導してましたが、そんな石は全く視界に入ってきませんでした。
大型免許取得以来、特に交差点なんかはキープレフトが刷り込まれてるので、Gとは走行ラインが違ったのか。
ホイールを見るとリムがグニャリと曲がってます。
こりゃパンク修理剤では直らんわ。
しかしこれほどの曲がりだとかなりの衝撃だったと思います。
良く転ばずに済んだねと…
G「運動神経とリカバリー技術でコケは免れた」
みたいな事をおっしゃってました。
しかし事前の危険回避能力は備わってないみたいですな。。
でも笑いごとではなく見るからに深刻なダメージ。
JAFに入ってる?と聞くと「入っていない」。
たぶん保険はレッカーサービスも付随してるから確認してみ、と進言すると、
G「その前に道路公団に文句言って賠償してもらう」
と仰せられるじゃーないですか。ほ~、その発想は考えもつかなかったです。さすがクレーマー野郎と感心したのでした。
で、IC出口にある管理事務所にGが向かってから5分くらい…一向に戻ってきません。
様子を見に行ってみると、石があった場所は高速道路ではなく無料区間なので管轄外で、いろんな所に電話をたらい回しされているのでした。。
結局、最後は警察に言ってくれと突き放されたようです。
そりゃそーだわな。
道路に穴があったりならまだしも、石だからね。。
しかも本線じゃなくて、無料区間の入口手前って完全に一般道です。
諦めるかと思ったらGはめげずに警察に連絡しはじめました。
私「保険屋にも確認してこの状況をどーにかしよーぜ」
保険はレッカーサービス付きだったので、来てくれるそうです。
長々と電話であーだこーだしてるうち、GのiPhoneのバッテリーが無くなってきました。私はポータブルバッテリーを貸してやるのでした。
そもそも以前バンディットを整備した時に、自主運用ETCやスマホナビにも使えるようにと、シガーソケット+USBの電源をプレゼントして付けてあげたんです。
それから準備期間は何カ月もあったのに、この男はETCもiPhone用クレードルも用意していない。
まったく豚に真珠、猫に小判、GにUSB電源ですな。。
それにサビサビチェーンもだけど、タイヤの空気圧チェックもしてなかっただろうに。防げたかもしれないトラブルと言われてもしゃーない。
最初に合流した時にチェックしておけば良かった。。後の祭りですが。
しばらくすると警察官が到着して事故?の調書をし始めました。
私は最寄りのバイク屋を調べて電話でバイク屋の店員にタイヤの状況を説明したり、レッカー後の対応をお願いしたり、缶コーヒーをパシりに行ったりとサポート。
そうこうしているうちにレッカー車も来てバイクを積み込み始めました。
そろそろ調書も終わって解散かなと思いきや、今いる警察官は石を踏んだ地点とは管轄が異なるようで、現地を管轄する警官がこちらに向かっているからもうちょっと待ってくれと。。
んでしばらくしたら新たな警官2人が加わって合計4人でGを囲んであーだこーだやり始めました。
なんだかGが怒られているみたいでちと気の毒になりましたが、自分で呼んだのだからしゃーないわな。
しかしバイクで石ころ踏んでパンクさせた男にパトカー2台4人の警官が群がるなんて異様な光景ですよ。。
警官たちはリムを凹まして高速を1時間近く走った事が信じられなかったようです。
確かに、そーかもしれませんが踏んだ石も確認できて、現にここにいるんだから嘘ではないんですがね。
この調書も自損に入っていたら保険がおりるかも?なのですが、んな保険も入ってないようなのでまったくもって無駄。
ってか入っていたとしてもこの程度では自損も使わないだろう。
調書が終わったのは20時半。ようやく解放されたのでした。
バイクショップも20時で閉店してしまったので、レッカー会社が保管して翌朝10時開店のバイク屋に届けることになりました。
ホテルまでは足が無くなったGを乗せてやりたいのですが、荷物とGを乗せるには見るからに難しい。
2キロ半程なので徒歩でもなんとかなるのですが、Gは警官に頼んでホテルまでパトカーに乗せていってもらえるように取り次いでました。
Gは手際良く私のバイクに自分の荷物をくくりつけてから、颯爽とパトカーに乗り込みました。
このたくましさというか、図々しさはある意味尊敬に値しますな。
私はパトカーを引き連れてビジネスホテルに向かったのでした。
ホテルにチェックインして歩いて15分くらいの利休というお店で牛タンを食べました。
Gは当初、仙台の街中まで電車で移動して有名なお店で牛タンを私に食べさせたやりたかったと…
なので明日はお昼に仙台駅で落ち合って、そのお店で牛タンランチを食べ比べしようぜ!ということになりました。
ビジネスホテルに戻って人工温泉とやらに入って12時就寝。
ブログ記事に写真が無くてさみしいのでルートインのお部屋でも。
今回は個室です。空気清浄機も完備でなかなか快適でした。
どっと疲れがでました。
まぁGはさらに疲れたでしょうがね。。
この日は一度も目覚めることなく泥のようによく眠れました。
つづく…